在庫なし

東アジア戦略概観2010

編著者名
防衛省防衛研究所/編
判型
A5・260ページ
商品形態
単行本
雑誌コード
図書コード
5180891-00-000
ISBNコード
978-4-324-09007-7
発行年月
2010/03
販売価格
1,100 円(税込み)

内容

防衛省防衛研究所の研究者が、東アジアの安全保障環境について分析・記述する1冊。
今回版では、2009年1〜12月の間に東アジアで起きた安全保障に関わる主要な事象について、分析しています。

東アジア情勢の専門家が編集しており、東アジアにおける安全保障を深く理解できる内容となっています。



目次


・はしがき
・略語一覧

序章 2009年の東アジア
 1 米国オバマ政権の登場と東アジア政策
 2 矛盾を抱えつつ発展する中国
 3 核軍縮への気運の高まり

第1章 核軍縮に向けた新たな動き
 1 核軍縮への気運の高まり
  (1)様々な核軍縮提案とオバマ大統領によるプラハ演説
  (2)核軍縮に対する日本の姿勢
 2 核軍縮に向けた核兵器国の取り組み
  (1)米露による自主的核軍縮
  (2)米露のSTARTI後継条約交渉
  (3)英国、フランス、中国の取り組み
 3 包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効を目指して
 4 核軍縮が安全保障に与えるインパクト
  (1)「核の傘」への影響
  (2)核兵器の「先行使用」、「先行不使用」の問題

第2章 パキスタンのテロとの闘い
 1 パキスタンにおけるイスラムと政治
 2 パキスタンの戦略環境認識と武装組織支援
  (1)パキスタンにとってのアフガニスタンの重要性
  (2)アフガニスタンとカシミールにおける2つのジハード
  (3)9・11テロ以後の武装組織との関係見直し
 3 部族地域におけるイスラム化とテロ
  (1)部族地域の統治制度
  (2)北西辺境州の地方政治とパシュトゥーン・ナショナリズム
  (3)ワジリスタンにおける不完全な軍事作戦
  (4)スワート軍事作戦の成功
 4 パキスタン人民党(PPP)政権の「テロとの闘い」

第3章 朝鮮半島――先軍政治強化と「グランド・バーゲン」提案
 1 深刻化する六者会合の危機
  (1)北朝鮮によるミサイル発射・核実験
  (2)北朝鮮の「中国カード」への回帰
  (3)ミャンマーとの軍事協力の強化
  (4)対韓・対日強硬姿勢の維持
 2 体制強化を加速する北朝鮮
  (1)後継体制準備の始動
  (2)「強盛大国」へ向けての体制強化の加速
 3 韓国――北との「グランド・バーゲン」(一括妥結)を提案
  (1)北朝鮮核問題解決の努力と生まれぬ成果
  (2)「米韓同盟のための共同ビジョン」を発表
  (3)北朝鮮の核・ミサイル対処に重点を置いた国防改革計画

第4章 中国――不安を抱えた大国化
 1 「中華民族」が直面する矛盾
  (1)建国60周年で噴出する民族問題
  (2)台湾との関係改善とその限界
 2 チャンスとチャレンジが交錯する金融危機
  (1)回復に向かう中国経済
  (2)「積極的、協力的かつ包括的」な米中関係
  (3)「新興大国」としての積極外交
 3 自信を誇示する人民解放軍
  (1)軍事力に対して深まる自信
  (2)軍事戦略の転換
  (3)核心軍事能力の向上
  (4)体制編制改革の進展

第5章 東南アジア――ミャンマー問題に変化の兆し
 1 東南アジア諸国の国内体制の変化
  (1)転機を迎えたミャンマー――米国との対話と核疑惑
  (2)安定化する大統領選挙後のインドネシア
  (3)政治的混乱が続くタイ
 2 ASEAN共同体に向けた動き
  (1)ASEAN共同体へのロードマップ
  (2)ASEAN人権機構の発足
  (3)ARFの改革
  (4)ASEAN国防相会議の進展
 3 世界同時不況以降の東南アジアの軍事動向
  (1)武器市場、防衛生産・開発の拠点としての東南アジア
  (2)非伝統的安全保障分野を中心とした軍事協力の進展

第6章 ロシア――新しい国家安全保障戦略の策定
 1 タンデム体制の新たな課題
  (1)金融・経済危機に直撃を受けたロシア経済
  (2)プーチン首相による手動統治
  (3)「2020年までの国家安全保障戦略」の策定
  (4)戦略的に対等な対米関係の追求
 2 自立した東アジア外交の模索
  (1)転機を迎える中露関係
  (2)東アジアのエネルギー市場への進出
  (3)プーチン首相の訪日と日露間の資源協力
 3 新しい軍事戦略の策定と能力向上を図るロシア軍
  (1)新「軍事ドクトリン」策定の動き
  (2)進みつつある軍のイノベーション
  (3)西部および南西部で活発化する軍事演習
  (4)対外軍事協力の強化
  (5)販路の拡大を目指す武器輸出と軍需産業の課題

第7章 米国――変革に挑むオバマ新政権
 1 最重要課題としてのアフガニスタン・パキスタン問題
  (1)悪化するアフガニスタン・パキスタン情勢
  (2)正念場を迎える「アフガニスタン・パキスタン戦略」
  (3)将来に向けた課題と展望
 2 オバマ政権の国防政策の評価と動向
  (1)主要兵器調達計画の大幅な見直し
  (2)「非正規戦」への対応とバランス
  (3)核軍縮への取り組みとMDシステム東欧配備計画の再検討
 3 東アジア政策における変化と継続
  (1)東アジア重視の姿勢
  (2)東アジア諸国との関係

第8章 日本――政権交代と安全保障政策
 1 政権交代による変化
  (1)民生支援を中心とするアフガニスタンへの関与
  (2)「防衛計画の大綱」の見直し
  (3)普天間基地移設問題を中心とする日米関係の展開
 2 日本の安全保障と拡大抑止
  (1)核問題に関する関心の高まり
  (2)日米同盟における拡大抑止の今後の課題
 3 北朝鮮の核・ミサイル開発問題の展開と日本の安全保障
  (1)北朝鮮のミサイル発射と弾道ミサイル等破壊措置命令の発出
  (2)国際的な協力の進展――国連安保理決議第1874号とその実行
  (3)北朝鮮核問題への今後の取り組み――日米韓協力の重要性

・解説
 兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT、通称カットオフ条約)
 2009年の北朝鮮憲法改正に見る先軍政治の強化
 ソマリア沖で「海賊退治」を行う韓国海軍
 中国における大型軍用輸送機の国産化
 ロシアの北極重視
 耐地雷・対待ち伏せ防護車両(MRAP)
 変化する安全保障環境と前方展開兵力の意義

・資料
 ASEAN政治安全保障共同体(APSC)における協力の要素(抜粋)
 「ARFにおける予防外交の概念と原則」(骨子)

最近見た書籍

  • 行政・自治
    東アジア戦略概観2010
    1,100円(税込み)

新着書籍

  • 税務・経営
    旬刊 速報税理 2024年4月21日号
    847円(税込み)
  • 行政・自治
    論点解説 改正民法・不動産登記法
    5,940円(税込み)

売れ筋書籍ランキング