Web悠+トップ
きょういくBOOKナビ
最新教育課題データバンク
学校経営大賞
イチオシ研究紀要ピックアップ
公開研究会のお知らせ
教育情報ダイジェスト
リンク!リンク!リンク!
花のふしぎ不思議発見
実践手法ミニ辞典
執筆者たちの横顔
我が校へようこそ
校務運営のための基本ファイル
管理職試験超研究
「学校だより」の道具箱
アーカイブ・実践先進校の取組み
取材ノート〜こぼれ話
読者フォーラム
知恵の泉
  の色のコーナーはメールマガジン読者限定です
  イベント情報
プレゼントのお知らせ
お問い合わせ
ぎょうせいホームページ
花のふしぎ 不思議発見
 
●NO.12 桜のルーツはヒマラヤ山麓[桜類=バラ科](2008/2/18)
(3/3ページ)
 
 桜前線という言葉はとくに新聞でおなじみのはずなのに、限られた紙面で毎年繰り返されるものだから「暗黙の了解ごと」が多く戸惑いの元になっている。
 まずは開花の予測や観測の基準になるソメイヨシノについて疑問があった。沖縄や北海道北部にソメイヨシノがあるのだろうかが第一、天気図みたいな桜前線図に示された観点は全国で何か所あるのかが第二の疑問点である。
 先島諸島や奄美諸島を含めた沖縄エリアには6か所の観測地点があり、いずれもカンヒザクラ。「沖縄にはソメイヨシノは盆栽しかなくて」といった巷の噂を耳にしたことはあるが、ソメイヨシノは暑さに弱く毎年きちんと観測できる木が育たないのが理由らしい。
 北海道についていえば、ソメイヨシノで観測しているのは函館、倶知安(くっちゃん)、江差、室蘭と札幌の5か所だけ、そのほか根室ではチシマザクラ、残りの9か所ではエゾヤマザクラが選ばれている。
 日本の天気が基本的には西から東に移動するのと同じに、桜前線も西から北上すると思いがちだが、そう簡単にはいかない。
 桜の花芽は夏の終わりにでき、そのまま休眠に入る。開花に必要なのは一定の寒さ(4〜5℃といわれている)で刺激を受け、温度が上昇すると「春を感じて」花を咲かせる準備をする。
 ソメイヨシノの平均開花日については面白いデータがあるので紹介すると、
  3月23日 高知
  3月24日 熊本
  3月26日 鹿児島
  3月28日 東京
  3月30日 大阪
 ソメイヨシノが最初に上陸するのは鹿児島ではなく高知、もっと南に位置する鹿児島は3日遅れ、しかも鹿児島より熊本のほうが2日早いのだ。同じ意味で東京と大阪を比べると、東京のほうが2日早くソメイヨシノが開花する。このデータは気象庁で集計した30年間の平均日であり、経年変化はあるにしても大筋は変わらない。なぜそうなるのかのチェックポイントは4〜5℃の低温、鹿児島より熊本、大阪より東京のほうが「早い」のは4〜5℃の低温を感じる環境下にあるということになる。
クリックで拡大  二番目の疑問点に関しては、お天気相談所でもらったリストで約100か所であることが分かった。沖縄と北海道を含めて100か所、アメダスの1300か所に比べるといかにも少ないが、相手は天気ではなく桜の開花予想、目くじらを立てるようなことではないのかもしれない。
*  *  *
 桜には花のほかに葉の基部に2本の蜜腺がある。花の蜜は鳥や昆虫たちのいい栄養源になっているが、葉柄(ようへい)の蜜腺はアリを呼んで樹木に害を与えるアブラ虫を駆逐してもらう一種の共生関係にある。
 一方の花にはスズメ、メジロ、ウソ、ムクドリ、カラスなどさまざまな鳥が蜜を吸いに飛んでくる。もうちょっとで満開という桜の木に立つと萼を外した花弁が形を崩すことなく落ちているのは鳥たちの仕業、「花弁を食べてしまう奴はいないか」と注意しているのだが、なかなかその瞬間を観察できていない。
 花には花弁の数によって「八重」「八重咲き」といった表現をするが、桜の場合はどうなのだろう。ぼくの記憶では、かつては八重桜といったはずの八重咲きが、いつの間にか里桜と呼ばれるようになり、不思議だなと思うぐらい、大して気にも留めていなかった。そうはいってもキクやハスなど花弁の数が多い植物では、その数は馬鹿にならない。
 確かハスの場合、花弁数が25枚以下を一重咲き、26〜50枚を半八重咲き、50枚以上を八重咲き、非常に花弁数が多い品種を千重咲きといったはずで、桜は何枚が記録されているのだろう。
 小学校の紋章でお馴染みの5弁が桜の基準、里桜ではよく知られるカンザンは20〜45、フゲンゾウが21〜50、菊咲きといって花の上に花がつく二段咲きの兼六園菊桜は花弁数が360枚、ハスほどではないもののかなりの数である。
 桜に関して最後にもうひとつ。
 ホオノキ同様、別の木の花粉でないと受粉しない桜は、例え実が熟しても鳥や昆虫に食べられ果肉が消化された後でないと発芽しない厄介な性質の持ち主らしく、これまた『桜の来た道』の受け売りなのだが、オオイヌノフグリのように、昆虫の訪問がなかった不運な花は、花弁を閉じながら雄しべを押し下げて自花受粉、子孫の繁栄を願う花もあれば、桜のようにじっと我慢して孤高を誇る種もある。
 
 

[花を見に行く]
[弘前公園]
 どこを選んでも文句が出ることを承知で決めたのが弘前公園。藩政時代の栄華を色濃く残す弘前城址には、5月連休前に約5000本のサクラの花が咲く。津軽三味線の音色が響く場内には昔なつかしいサーカス、お化け屋敷、オートバイの曲乗りなどの見せ物小屋が客を呼んでいる。
桜類
所在地:青森県弘前市下白銀町
交 通:弘前駅から市役所方面行きバス15分、
 市役所前公園入口下車、徒歩15分。駐車場あり。
花 期:4月下旬〜5月上旬
料 金:本丸など場内の一部のみ有料。
照会先:弘前市役所観光課 TEL:0172−35−1111

 
1ページ>>2ページ>>3ページ
花のふしぎ 不思議発見トップへ
 
 
戻る ページトップへ

Copyright(C) 2000-2007 GYOSEI Corporation. All Rights Reserved.